鬼ヶ島・大川原篤史が話す。(7/25日)
プロダクション人力舎presents
「鬼ヶ島・大川原篤史が話す。」
誰よりもハートが弱い鬼ヶ島・大川原篤史がたった一人でしゃべりの猛者たちに立ち向かう!
MCは大川原ただ一人。
大川原のリスペクトするおしゃべり猛者たちをゲストにお招きし、2時間しゃべりっぱなしのトークライブ!
出演:大川原篤史(鬼ヶ島)
ゲスト:ギンナナ、キングオブコメディ高橋、エレファントジョン森枝
※ゲスト出演者に変更が出ました。恐れ入りますが、ご了承くださいませ。
日時:2010年7月25日(日)12:00開場/ 13:00開演
会場:Naked LOFT(新宿区百人町1-5-1百人町ビル1F)
チケット:前売り1500円/当日1800円(共に+1ドリンクから)
ローソンチケットにて6/27(土)発売!(Lコード:38819)
以下、簡単なレポ。ネタバレあり・敬称略。
■トーク(1部)
こうして一人で喋るのは初めて、この前のBOMBでMCやった時も15秒ぐらいでテンパった、と。
・一人でトークライブをするに至った経緯について話す大川原さん。
一ヶ月ぐらい前に人力舎の先輩(※名前は出していなかったけど、多分東京03の飯塚さん)と作家の穴井さんと3人で深夜に飲んでいたら、先輩が「俺この前バラエティ番組に一人で出て、その時に全部一人で何もかも処理しなきゃいけなくて、その時に『今まで相方に頼ってたけど、自分が頑張ればいいんだ』っていうのが分かった。だから大川原も相方に頼らないで自分一人で頑張ってみたらどう?野田と和田は変なアイドルだと思って」と言われ、感銘を受けて「僕が一人で頑張れば3人で出た時により頑張れますよね!俺やります、頑張りますよ!」と言ったら隣にいた穴井さんに「そういえば7月25日の昼間にネイキッドロフトのスケジュールが空いてるんで、そこで一人でトークライブやればいいじゃないですか?」と言われ、内心は「やめろこの野郎!」と思ったけど、30秒前に先輩に「確かにその通りです」と言った手前断れずにやる事になったそう。
でもその後1週間穴井さんを恨んだとか。
このライブが決まった一ヶ月前から恐怖を感じていて、何かで楽しんでいる時にもふと「あー、トークライブあるんだ」と思い出して憂鬱になったり、逆に「俺2時間一人で喋る」と前向きになったり、「やっぱり野田だけ出しちゃダメ?30分だけでいいから」と穴井さんに泣きつく日もあったり、感情の起伏がこの一ヶ月間凄かったそう。
・昨日吉本のエリートヤンキー橘さんに用事があって電話して喋ってたら「何言ってんですか、大川原みのるさん!」みたいな事を言われて何の事か分からなかったけど、野田さんがツイッターで「明日大川原みのるが『みんなでジャンケンポン』っていうライブをやります」って書いていたと穴井さんから聞いたという大川原さん。 ツイッターをやっていない大川原さんは「『アメーバなう』も見て下さいよ」とお客さんにお願い。
・話すことが思い浮かばないのか、間を埋めるためなのか、天気の話に。
「梅雨が長くて、大雨で人が土砂崩れとかで亡くなったかと思ったら、今度は猛暑で人がどんどん死んでいくっていう、地獄のような日々ですけどね」と、死の話になり、そしてこの日1回目の「地獄」発言。
・「元々自分はチキンハートで、学生の頃は電車の吊革に掴まってるだけで人の目を意識して赤面するような性格で、いまだに尊敬していたり凄いと思う先輩に対しては緊張して日頃の自分が出せなくなる」という大川原さん。
昨日アンジャッシュ渡部さん、ラバーガール大水さん、いけだてつやさんらと高校野球予選の準決勝を見に行く事になり、その3人はライブをやるほど高校野球好きだけど、大川原さんは母校が出る第2試合から行こうかなと大水さんに言っていたら、その前日に仕事で一緒だった渡部さんがそれを伝え聞いていたらしく「大水は炎天下の中9時から並んでいい席を取ろうとしてるのに、そんなに高校野球が好きな訳でもないお前の分の席を取っておくのは違うだろ」と説教され、「その通りですね」と全肯定し、大水さんと9時に行く約束をしたのに、当日目が覚めたら12時半で、急いで駆け付けて何とか席まで辿り着き、どんなに怒られるかと思ったら渡部さんは高校野球に熱中し過ぎていて全然怒られずに済んだそう。
(「目が覚めたら12時半で、『地獄か!』と思った」とこの日2度目の「地獄」発言)
・ライブ開始から15分程大川原さん一人で喋った所で、トークの聞き役として作家の穴井さんを呼び込む事に。
そして「あー、穴井くん来て安心する!一人いるのといないのとでは大違いだわ!血の気が一気に戻った!」と本当にホッとしている大川原さんに、穴井さんが、
穴井「そうでしょうね、僕がこのライブ『やったらいいじゃないですか』って言いましたけど、自分がやるのは絶対イヤです。よくやるなと思って」
と完全に他人事として発言し、
大川原「…殺すぞ!」(お客さん笑い)
と。
・自分のブログへのコメントで会場のエアコンが壊れている事を知ったという大川原さん。
マネージャーに聞いたら「そうなんです、ツイッターで『エアコンが壊れてるから薄着で来て下さいね』って書いといたんですよ」と言われ、「それじゃまるで俺がエロいと思われるじゃん!」と腑に落ちなかったそう。
・ここからは穴井さんを相手にテーマトーク「大川原篤史が○○について話す。」へ。
1つ目は「大川原篤史が『私の頭の中の消しゴム』について話す。」。
「ここ1年で一番泣いた、前から友達に勧められてたけどそう言われると『そんな訳ねーだろ』と素直に見る気が起きなかったけど、何となくDVD借りて見たら号泣した」という大川原さん。
彼女が若年性アルツハイマーで、どんどん記憶を無くしていくというストーリーで、
大川原「最近の事から忘れていくから、彼氏の事を元カレの名前で呼ぶのよ。だから相方で言ったら、野田が俺に『ネタ合わせどうする?カトケン』って言うようなもんなのよ。(お客さん笑い)
だから彼氏も、カトケンじゃないけど『じゃあチャップメンのうどん屋のネタやる?”野田うどん”のネタやる?』って乗らないといけない訳ですよ」(お客さん笑い)
見て切なくなって1週間ブルーになったそう。
最後少しだけ記憶が戻って会う所でエンディングを迎えるらしく、「あれはハッピーエンドに見せかけた地獄だよ」と、本日3度目の「地獄」発言。
なぜこの映画にこんなに感情移入したかというと、マスコットが好きで以前ライオンズのレオとライナにしょっちゅう会いに行ってて、向こうから近寄ってきて手紙をくれるぐらい仲良くなってたのに、去年の開幕戦に久しぶりに行ったらレオとライナが初対面の感じで接してきたからだそう。
「あれゾッとしますよ、外見が一緒で俺の事を知らないっていうのが、『うわー』って感じで。相当なショックを受けたよ」と。
・2つ目は「大川原篤史が『暴力』について話す。」。
「暴力が超苦手、暴力が得意な人っているけど何あれ?」と。
「今まで生きてきて人を全力で殴った事も殴られた事もない」という大川原さんに「僕も無いです、僕ら男兄弟じゃないからじゃないですか?」と穴井さん。大川原さんも納得。
・3つ目は「大川原篤史が『相方』について話す。」。
まずは野田さんについて。
「今いないから言うけど、俺は野田は天才だと思ってる。テレビに出て売れてる人たちを含めても、野田ほどの天才は少ないと思ってる」とベタ褒めする大川原さん。
大川原「何が凄いって、あの人絶対に芸人を辞めないでしょ?あのゴキブリ並みの精神力を持った人はそういないと思ってる。
芸人って長くやってると『いつ辞めようかと思ってる、30過ぎてこんな事してて、親にも何か言われるし。何歳までやろうかと思ってる』って大概言うじゃない?多分このバカは一回もそんな事考えた事ないと思うんだよ」
穴井「ほんと最近野田さん見てると『幸せそうだなー』って思いますね」
大川原「何が怖いって、幸せそうになれる理由が一つもないんだよ。(お客さん笑い) だから天才だと思う」
大川原「前ドランクドラゴンの塚地さんと飲んでた時に、将来についての話になって、『鬼ヶ島は一体どうなりたいんだよ?』って塚地さんに聞かれた時に、俺は『テレビ出て、ちょっとは食えるようになったらいいな』って話したら、野田が『50歳ぐらいまでに一度目立てばいいなと思ってます』って。俺、恐怖感じたよ。(お客さん笑い)
『目立つってどの位?』って聞いたら、『ライブでウケたら』みたいな事言うから」(お客さん笑い)
穴井「それ危険ですね、もう満足してる可能性ありますね」
大川原「俺、凄い泥舟に乗ってんだなと思った」
大川原「でもあんな人いないよね。芸人って色んな人いるけど、天然って言われるのほほんとした人でも結構危機感を持って思い悩んだりしてるじゃん?何なんだろうね、ポジティブなのかな?
あと何か知んないけど常に上から言ってくるというか、昨日も電話してきて『おう、トークライブ頑張れよ』って」
穴井「だから、野田さんはもう成功者なんじゃないですか?」
大川原「それマジであんだよ、野田の中ではもう成功者なんだよ」
穴井「何か、一つのジャンルを築いた感じはありますよね、『野田祐介』という」
大川原「そう、だからあんまりアドバイスとか聞かないんだよ、確固たる自分が出来てるから」
穴井「でも昔の野田さんを知ってる人から見たら、相当変化したんですよね?」
大川原「いや、それは表向き。裏では今と変わんない感じだった。昔は若かったから、表に立つとちょっと尖った感じで『僕も本当は面白い事言いますよ』みたいな空気を出してたけど、多分ある日『ほんとに面白い事言えないんだな』っていう事に気付いたんだろうね。(お客さん笑い)
そっから今の、何か泥みたいな、ヘドロみたいな感じになったけど」
穴井「野田さんって一度ハマってしまうと何やっても面白くなっちゃいますからね」
大川原「ただね、見てると皆すぐ飽きるの。皆で飲んだりしてても最初の30分ぐらいは野田イジリなんだけど、最後の1時間ぐらいは野田完全に空気になってるから。皆に飽きられちゃうの。
それもアイツは威風堂々と『俺の事を皆すぐ飽きるからな』って。飽きられる事を打開しようとはしないの、もう悟りの境地にいるから。だからうらやましいよ、気持ちがいいんだから。だから野田は天才だと思ってる」
と。
「和田さんはどうですか?」と穴井さんに振られ、
大川原「…和田?(お客さん笑い) ああ、和田か。今消しゴムが頭の中で和田をゴシゴシ消そうとしてた」(お客さん笑い)
とふざける大川原さん。
「和田は『本当のバカ』だと思う」と。
大川原「芸人って、例えばドランクドラゴンの鈴木さんって世間的にはバカだと思われてるかもしれないけど、すげー頭いいじゃん?頭の回転も早いし、相手の感情とか読んで色々行動するし。
和田が一番バカだと思う、芸能界の中でも。分かりやすく言うと『笑えないバカ』。(お客さん笑い)
でもそれが強みだと思う。俺が若い時にバイトしてたちょっと小っちゃい会社の社長って、すげーバカが多かったの。だからちょっとバカの方が突き進めるの。
もうちょっと頭いいと『こんな事してもリスクがある』とか考えちゃってブレーキをかけちゃうの。
でも和田みたいなバカは、何かやっちゃうんだよね。だからアイツがやってる怪談ライブも、自分の立場で考えたとしたらやっぱやらないもん、怪談をするっていう行為が芸人としてどうなのかとか、芸人はそういう物をバカにしてナンボみたいな所あるからって思うし。
でもそれをストレートにやれてしまって、更にテレビや雑誌のオファーをガンガン受けてるのを見ると、そこは俺リスペクトしてるの。
だから『本当のバカ』っていうのは褒め言葉なの。堂々と、一点の曇りも無くやれてしまう所は見習っていかないといけないんだなって思う。
だから二人ともいい意味でも悪い意味でもバカで良かったなって。あんまり賢くても怖いから。
二人とも『人はいい』って事で」
と分析。
・4つ目は「大川原篤史が『女性』について話す。」。
「最近不思議に思うんだけど、年々女性の事が大好きになっていって」と。
大川原「若い頃はわがままだったのか、性的な対象じゃない人には理性を抑えられないのか、ちょっと冷たくなったりとかしてたけど、この歳になると全ての女性を愛する事が出来る」
穴井「僕も全然分かりますよ、ストライクゾーンがガンガン広くなってくるんですよね」
と意見が合い、盛り上がる二人。
「母性も強くなってきた」という大川原さん、昔は犬・猫は可愛いと思ってたけど人間の子供は「大きくなったらおっさんになるじゃん」と可愛いという感情は持てなかった、けど今は可愛いと思えるようになった、結婚して女の子が生まれたら何でも言う事を聞いてあげて死ぬほど甘やかしたい、と。
「あと俺、女の人の顔の匂い、ほっぺたぐらいの匂いが嗅ぎたいの」と変な事を言い出す大川原さん、これには「はぁ!?」と全く理解できない穴井さん。
合コンみたいな時で初対面の女性の人にも「顔の匂いを嗅がせて欲しい」とお願いすると、意外と嗅がせてくれるそう。
そういう「異性の匂いを嗅ぎたい」という感覚を分かってくれる女の子は結構いるとか。
・5つ目は「大川原篤史が『幸せ』について話す。」。
「全員に『幸せ』の概念を聞いて回りたい、今自分が幸せなのかもよく分かんないし」と。
穴井「こういう仕事って『瞬間』っていうか、例えば今日こう喋ってワーッとウケたりすると凄い幸せじゃないですか?でも帰ってから『終わっちゃったな、あそこでスベったな』とか考えるじゃないですか?」
大川原「分かる、皆そういう突発的な幸せと不幸せを得ている、という事が正解なのかな。
この前渡部さんとか早出君とか甲子園軍団と喋ってて。あの人たちが高校野球観に行くと、一番前にラガーシャツを着た『ラガーおじさん』っていう人が必ず座ってるんだって。
毎年最初の試合から決勝まで全試合見るっていうのを20年位続けてるんだって。
その人はお兄さんの工場で働いて、甲子園の時だけ長い休みをもらって観に行ってる、っていう話を聞いて、『本当にこの人幸せなんじゃないか』と。
でもそういう事になってくると、俺も仕事で生き甲斐を見つけるんじゃなくて、仕事は仕事で割り切ってやって、毎日マスコットを見に行ったりする事が幸せなのかと考えたりもするけど、いざ始めたら『何で俺毎日こんなマスコット見なきゃいけないんだ』ってなるかもしれないし。
だから一周して、欲深ければ欲深い人ほど幸せになれないだけなんじゃねーかって」
穴井「それ、爆笑問題の太田さんが同じような事言ってましたよ」
大川原「やっぱ考える事は一緒か。(お客さん笑い) だからそう考えると『幸せ』って自分次第だよね。色んな人に幸せって何なのか話を聞いてみたい」
と。
・6つ目は「大川原篤史が『家族』について話す。」。
父・母・姉の4人家族で、周りの家庭はサラリーマンがほとんどで収入的な差もなく、平均的な感じで育ったという大川原さん。
でも今考えると家族がウソつきだった、姉が小学生の時にバスでお年寄りに席を譲った時の事を作文に書いて最優秀賞を獲ったけど後日席を譲った事がウソだと聞かされた、姉が中学生の時にバスの最後列に座ってたら急ブレーキがかかり運転席の近くまで転がった上に鼻に口紅が刺さったという話もウソだった、母が昔父親と釣りに行った時に父親が投げた釣り竿の釣り竿が引っかかってそれに引っ張られて海に落ちたっていうのもウソだった、と。
そして「親ってどんどんシュールになっていかない?」と。
この前大川原さんが実家に帰った時に、母親がクール宅急便がちゃんと送られて来なかった事にキレながら急におならをしたので、おかしくて笑いそうになったのに、一緒にいた父親と母親の姉は全く笑ってないし、その後父親は無表情で急に電動歯ブラシで歯磨きを始めたりして、おかしくて仕方なかったそう。
・7つ目は「大川原篤史が『ディズニーランド』について話す。」。
「大人になって物事の色んな事が分かるようになると、ディズニーランドがどれだけ手間暇かけて作られてるかとか、完成度の高さが分かった」と。
大川原さんが一番好きで感動するのはスプラッシュマウンテンだそう。
「ありとあらゆるキャラクター全員が100%楽しそうに歌ってるじゃん?天国ってきっとこうなんだなって思う」
と。
といった事を話し、1部終了。
■トーク(2部)
・2部のゲストはギンナナ。
・金成さん、このライブに呼ばれた事についての話。
数日前にマネージャーからメールで「鬼ヶ島 大川原トークライブ」と連絡が来て、全くピンと来ず「○翼関係のライブか?」と思ったそう。
昨日吉本本社でエリートヤンキー橘さんとこのライブの話した時に「『おおがわら』さんじゃなくて『おおかわら』さんですよ」と注意されたとか。
・金成さん曰く、大川原さんについては「アメデオのイメージしかなかった。『ワライダケ』っていう人力舎と吉本の合同ライブで一緒にやってた時に、さわやかな大川原と、沼の主みたいな奴(※森枝さんの事)のイメージで憶えてる」と。
・「金成さんの事は相当リスペクトしてるんですよ」と大川原さん。
ワライダケで吉本の芸人と初めて絡んだ時に金成さんが凄い面白い一発ギャグをしていて衝撃を受け、「こんなに一発ギャグで笑いを取ってるのはドランク塚地さんと金成さんだけですよ」と言ったそう。でもそれは憶えていないという金成さん。
・金成さんと品川さんの話。(品川さんが1年先輩。ミニコントだと思って品川さん相手にふざけていたら本気でキレられてボコボコにされた話)
・大川原さんに聞かれて、ハローバイバイ解散の経緯を話す金成さん。(※以下、箇条書き)
☆元々コンビ仲が悪かったわけではなく、仕事は一緒にやるけどプライベートは別々という付き合いだった。
☆TBSの「新すぃ日本語」の時はとにかく二人で毎晩ネタを考えてFAXして、そこから「新しい○○」に変わった時がコンビとして一番充実していて結束していていい感じだった。
☆その後フットボールアワー、友近、カリカと4組で番組をやるという話があったが急にポシャり、その頃から関が都市伝説のライブを始め、でも「そういう個性があった方がいいんじゃない?」と別に反対はしていなかった。
☆何回目かの都市伝説のライブに呼ばれて行き、後半の30分位に出て喋ったが、関が「なぜ電化製品の中で電子レンジが小型化されないか知ってます?電子レンジはUFOの技術を取り入れた物で、人間の脳では考えられないから、人間の技術では小型化できないんです」と言い、「いや、小っちゃい電子レンジじゃ物が入らないからじゃない?」とツッコんだらお客さんも「確かにそうだ」という空気になり、それが関の機嫌を損ねたようで、その後楽屋で「ああいう事言うのやめてくれないかな」と怒られた。
☆それからも都市伝説のライブは続き、でも自分は笑いを取りたかった。
関が本を出して売れ始めて、それでも「別にいい」と思っていたら、ある日関に呼び出され、「もうネタとかいいんじゃないかな?」と言われ、「いや、俺は不器用な生き方かもしれないけど、一線で活躍している先輩方とお笑いでぶつかり合って行きたいよ」と反論すると、関は「一緒に都市伝説をメインでやっていかないか?このまま上手くいけば稲○○二や矢○○一のポジション全部かっさらえるんだよ」と言い出し、その辺を目指してるわけじゃなかったし、「UMA」という言葉をちょくちょく入れてくる関についていけなかった。
その頃から少しずつ歯車が狂いだした。
・相方のライブの事を茶化したら怒られた、という話を聞き、
「これ偶然にも、まさにうちも同じ状況ですよ」と驚く大川原さん。
「和田が怪談ライブを始めて、そこからテレビや雑誌の仕事を頂くようになって。でも取材で僕と野田が『コイツ1年前は霊が見えるなんて一度も言わなかったんですよ』みたいに言って茶化して軽く笑いを取ろうとすると、後で和田に『”ウソ”って言うのはやめてくれ』って怒られる」と。
金成「でもそういうのは個性だから。うちはたまたま上手くいかなかっただけで」
大川原「悪い事ではないんですけどね」
と和田さんの活動を否定しているわけではないという大川原さん。
・金成さんは解散してからは関さんと全く会っていないけど、この前ニブンノゴ!大川さんが吉本本社で偶然会った関さんを写メで撮って送ってくれたそうで、その写メには足元にスケボーを置いた関さんが写っていたとか。
・ここまでほとんど喋っていなかったギンナナ菊地さんの話に。
井下好井の好井さんが霊感がありオーラが見えるそうで、「金成さんは10段階ぐらいで言うと7、普通の人は3か4ぐらいなんで結構いいです。菊地さんはふくろとじのけんじるさんと同じで、全く出てないです」と言われたとか。
「でも何も無い方が、これから何色にでもなれるって事だから、無限の可能性があるよね」とポジティブに捉える菊地さん。
・菊地さんについて語る金成さん。
自分のミニコントに唯一ずっと付いてこれる存在、寝起きだとしてもテンションを上げてやってくれる、ただマイム(赤ちゃんを抱く仕草みたいなのとか)が全く出来ない、など。
・そろそろ時間という事で締めに。
単独ライブ2日前なのにゲストで来てくれたというギンナナ。
朝の8時まで稽古をしていて、家に帰ったら寝過ごすかもしれないので会場近くのサウナに泊まって来たそう。
「でも話が出来ていい息抜きになったよ」と金成さん。
■トーク(3部)
大川原「あー、安心する!」(お客さん笑い)
と超リラックスする大川原さん。
大川原「もう、何て安心するんだ!お前楽でいいな!」(お客さん笑い)
高橋「先輩先輩!10コぐらい年上!」
大川原「いやこれマジで安心するわ、もう好きな事喋ってくれ!」(お客さん笑い)
高橋「俺あんまり待ち過ぎて、上でずっとONIGAボーイズとサシで話してたんだから。(お客さん笑い)
ONIGAボーイズの太った奴のメガネが益若つばさモデルだっていう、超どうでもいい情報を入手しましたよ」(お客さん笑い)
・テーブルに3人分のガリガリ君入りカルピスソーダ(600円)が届けられ、早速飲む高橋さんと森枝さん。
高橋「これ当たったらもう1杯もらえるんですか?でも厳密にはこのお店の1個だから渡さなきゃいけないのか?」
大川原「落ち着きなさい!」(お客さん笑い)
と、ガリガリ君に熱くなる高橋さんを注意する大川原さん。
・「二人の事はリスペクトしてるんですよ」と言う大川原さんにちょっと懐疑的なゲストの二人。
大川原「今バカ爆に出てるメンバーで実力者というか」
高橋「バカ爆に出てる時点で殻を破れてないメンバーでしょ?」(お客さん笑い)
大川原「いや、分かりやすく言うとですよ。やっぱ二人がワンツーですよ。だから最近メキメキ笑いを取ってる森枝を見て、『ああ、解散しなきゃよかった、何で俺今怪談タレントとやってんだ』って」(お客さん笑い)
・そして、普段なかなか深い話をする機会が無い3人で、この場を借りてお互いにガチダメ出しをするという企画へ。
・まずは高橋さんへのダメ出し。
大川原さんは「素直になってほしい」。
「とにかく突っぱねるというか、とげとげしくなる事がある」と。
この前大川原さんの誕生日の前日に、鬼ヶ島野田さん、高橋さんとハンバーグを食べに行った時にお店で「天ぷらの方がよかったな」などと高橋さんがゴチャゴチャ言っていたそうで、それに言い訳する高橋さん、
高橋「あなたも40になってごらんなさい、肉という物が胃にこたえるようになるわけですよ!(お客さん笑い)
ハンバーグが思ったより脂強いし、バター乗ってくるし、それに対しての天ぷらですよ。だったら私の内臓に文句を言って欲しい!」(お客さん笑い)
大川原「いや、こういう事を人が美味しく食べてる横で何で言うの!?」
高橋「『人が美味しく』って、私の懐から出た金でしょ!」
と認めない高橋さん。
そしてご飯を食べた後すぐ帰ろうとする高橋さんに大川原さんが「待ってよ、せめて俺の誕生日になる12時まではいてくれよ」と頼んだら、渋々「いいよ」と言った高橋さんなのにその後急にテンションが上がり楽しそうに喋り倒してきたそう。
大川原「楽しいんだったら『いいよ、行っちゃおうか!』って言ってくれればさ」
高橋「いや、芸人ってあるじゃないですか?楽しくても素直に言えないみたいな。私だって本当は純粋な一面があるんですよ!(お客さん笑い)
だけど、野田と大川原に対して『楽しいな』って言うのおかしいじゃないですか」
大川原「いや、だから高橋さんはより素直になった方が絶対いいと思う」
高橋「それでね、大川原には誕生日だからご馳走しますよ。野田もいるじゃないですか?何なら野田も俺と一緒に大川原にご馳走するべきでしょ、この日ぐらいは。
だから『大川原の分は俺が出すから、野田はせめて自分の分だけは出してね』って言ったら、野田が真顔で『話が違うだろうが!』(お客さん笑い) おかしいんだよアイツ」
大川原「だってさ、誕生日に美味しくステーキを食べてる目の前で『じゃお前千円だけ払えよ!』とか言ってすげー揉めてんだよ」
高橋「で、その後何時間かしてラーメン食べに行って、大川原は腹減ってるからいいけど、野田は『あんまりお腹減ってない』とか言ってるのに豆腐サラダみたいなどうでもいい物頼んで、しかも我々が頼んだ物よりちょっと値段が高かったりするわけ。
それで半分ぐらい残しやがってアイツさ!」
大川原「何か頼まなきゃ損っていうのがあるんだよ」
と、この場にいない野田さんへの苦情に。
・「電話出る時も超感じ悪いの」と大川原さん。
大川原「高橋さんから電話があって、画面に『パーケン』って出るんだけど。(お客さん笑い)
『うぇーいっす』って出てから、数秒ガサガサって音してから『あ、もしもし?』って。お前電話耳に付けてから喋れよ!と。てめーその数秒何やってたんだよ!」
高橋「分かりました、何でか言いましょう。布団に入ってて寒かったりするから、電話をかけてからスピーカーにして音聞こえる状態にしといて、ずっと布団に入ってるんです。
相手が出ない場合はそのまま布団に入ってて、『ガチャッ、うぇーいっす!』って聞こえたら『はいはい』って喋るわけ」
大川原「でもこれも、俺とか近くの人にだけだと思うけどね。だから、俺と野田がパーケンの悪口言い出すと1時間ぐらい喋れるんだから」(お客さん笑い)
高橋「おかしいんだって、そのスタンスがまず!(お客さん笑い) それに俺がどんだけ寝起きが悪いかとか気にしてないでしょ!」
大川原「いや、違う。いつも最初キレてるの。ライブとかでも楽屋に入ってくる時に(低いテンションで)『へーい』って」
森枝「あー、それはある」
大川原「だから俺分かってんの、内面はそんな感じ悪い人じゃないの。いい歳こいていつも照れてんだよコイツ!」
高橋「照れてるとかじゃないんだよ、エンジンがかかんないんだよ、自分のテンションを上げるまでにさ。
だって俺親父と二人暮らしで一言も喋んないんだからしょうがないでしょ!人と会って人と喋る温度になるまで時間がかかるんだよ!」
大川原「でもあの態度は周りで見てる人に対して損すると思うよ」
高橋「そんな事言ったら今野なんか殺人鬼みたいな目で楽屋入ってくるよ!(お客さん笑い) あのテンションで来るんだから」
大川原「あの人は一本筋が通っているから、ああいう人だからさ」
高橋「ずるい!俺もそういう人になりたい!(お客さん笑い) ずるいそのスタンス!」
大川原「高橋さんはいい意味でも悪い意味でも優しそうに見えるんだから。写真撮る時とかも、森枝なんかはサービス精神を全面に出すの」
高橋「いや、俺も頑張ってやってるつもりで、最大の笑顔にしたつもりがこういう(口が歪んだ)顔になってしまうっていう。(お客さん笑い) 『たけしイズム』になっちゃうから、俺世代だからやっぱり。
でもね、女兄弟がいるとか、家が幸せだとかっていうのにもよると思いますよ。
二人とも女兄弟でしょ?うちは妹は家すぐ出ちゃったし、妹が高校時代ほとんど喋ってないし。高校から10年ぐらいほとんど喋ってないし」
森枝「何だよその自慢?」(お客さん笑い)
高橋「だからその、家のギスギスしている感じとかないでしょ?全て順風満帆でしょ?」
森枝「でもそれは知らない人にしたら関係ないからさ」
高橋「いや、お客さんの前ではちゃんとしますよ。
お父さんに○○○○○○○○された事ないでしょ!お父さんが○○○○○○○○してさ、○○○○○○○○相談更にされた事ないでしょ!○○○○の相談を俺にしてくるわけですよ!」
大川原「胸が痛むわ!」
と、家庭環境のせいで自分がこうなったと主張する高橋さん。
・森枝さんから高橋さんへのダメ出し。「『うるさい』もありますけど、『汚い』ですね」と。
森枝「食事の時の食べ方とかほんと汚いじゃん?『ピチャピチャ』って音させるし。俺、『口で”ピチャピチャ”って言ってんじゃねーか?』と思って見てる事あんだから。(お客さん笑い)
『これは音じゃなくて言ってんじゃねーか?』と思って見てると言ってないのよ」
と苦言。
高橋さんは食べてる時も「これはこうやって食うと美味いんだよ」「あそこのアレが美味いんだよ」とかうるさかったり、美味しくて感動しているのに「本当は違う店の肉の方が全然美味いんだよ」などと言うので、素直に今食べてる物を美味いと言ってほしい、と大川原さん。
森枝さんも、この前の四国の人力舎ツアーライブで、ホテルの朝食のバイキングでパン用のトースターを見つけて「クドワッサン(※クロワッサンのこと)焼ける」とテンションが上がったり、和と洋のおかずをたくさん持ってきたという高橋さんの食への執着に呆れ気味?
・次は森枝さんへのダメ出し。
大川原さんは「もっと感情を表情に出して欲しい」と。
森枝さんはまだアメデオの時に、前を走っていたバイクの男にいちゃもんを付けられて殴られたりした時にずっと「すいません」と無表情で謝っていたら、余りに無表情過ぎてその男がビビって「お前何かやってんだろ!」とキレられた事があるとか。
森枝さん自身も、テレビで自分を見た時に「俺この時もっと楽しくて嬉しい感じでいたのに、何でこんな無表情なんだろう?」と思う事があるそう。
高橋さんも森枝さんに同じような内容のダメ出しを。
キングオブコメディとアメデオが一緒に立川でトークライブをやった時に、森枝さんが付き合ってる人がいる事も知らないのに、楽屋でいきなりエコー写真を見せてきて「これ俺の子供」と言われたり、そんな事はお客さんにバレたらいけない状況なのに、ライブ中に森枝さんが急に「俺たちもいつか子供を持つんだろうな」などと言い出してきてハラハラしたそう。
当時のアメデオはトークで変な事を言い出してもどっちも止めない、ちょっと危ないコンビだったとか。
・最後は大川原さんへのダメ出し。
森枝さんからは「ちょうどいいのが無い」と。
森枝「大川原は昔からそうなんですけど、空気を読んでなのか分かんないけど、『今日は違う』みたいな時は彼の言葉で言うと『気配を消す』というか、舞台にいないかのように振る舞うんですよ。
だけど行く時は物凄い意を決して『行かなきゃ』みたいな、破壊的な事をガーッとやるんですよ。その破壊的な所も魅力だとは思うんですけど。
だからもうちょっと、ちょうどいい大川原になって欲しいというか。
組んでる時からの彼の口癖は『ポップ』でしたから」(お客さん笑い)
高橋「あー、『ポップ』よく言う。キングオブポップ大好きだもんね」
森枝「ネタとか書いてても『この設定ちょっとポップじゃねーな』とか、彼はポップにこだわってんですよ、意外に」
大川原「そうだよ、メジャー志向あるから俺」
高橋「アングラを代表するようなネタやってるのに?(お客さん笑い) でも我々の目から見てもポップになりましたよね」
森枝「でもまだポップになれると思うんだけどな」
大川原「確かに、俺0か100かになっちゃうんだよね」
森枝「まあ、鬼ヶ島がそうなんだよね」
と、大川原さんを昔からよく知る森枝さんならではのダメ出し。
高橋さんから大川原さんへのダメ出し。
高橋「最初に言っちゃったけど、『敬え』かな」(お客さん笑い)
高橋「冗談で『大川原って舞台では”高橋さん”って言うけど、二人きりの時とか普通に”お前”とか言ってくるんです』って仲本さんってマネージャーに話したら、『高橋さん、それだけはもう許してあげて下さい』って、マネージャー公認みたいになっちゃってる。(大川原さん、森枝さん笑い)
マネージャー止めるでしょ、普通」
高橋「他の先輩といる時に大川原とかが『パーケンがさ』とか言うと、他の先輩が気付いて『あれ、どっちが上だったっけ?』みたいな空気になった時に、俺が『まあまあまあ、仲いいからな、こういう風に言うんだよな、お前もな!』みたいに俺が説明してさ。
何で俺は下に扱われた上に説明しなきゃいけないんだよ」(お客さん笑い)
他の事務所の人は、キンブオブコメディよりアメデオの方がコンビとして活動し始めたのが先という事もあって、大川原さんや森枝さんの方が先輩だと思っている人もいるそうで、
森枝「『芸歴で1期上だから敬え』って事?」
高橋「…普通じゃない?(お客さん笑い) 普通ですよね?」
森枝「いや、敬ってないわけじゃないんだけど、アメデオとかチャップメンとかでやってた時に、『たかはし』っていうピン芸人だったじゃない?その時はやっぱ完全にバカにされてたから」
高橋「それがおかしいでしょ? 今野が結構皆と仲良かったの、で俺は今野にちょっとイジメられるみたいなスタンスっていうか、『おい、俺も仲間に入れてくれよ今野!』みたいな感じで、そのままのコントで行ったから」
森枝「そうだ、そのコントから入ったからだ」
高橋「そのコントがまさか12年続くとは思ってないから」(森枝さん笑い)
大川原「高橋さんをちゃんと初めて知ったぐらいの時に、俺パンまいてた覚えあるよ」(森枝さん笑い)
高橋「そのパンを僕が拾って食べてたんですよ」(お客さん笑い)
大川原「あれでも、初ガラミだったの、まさに」
森枝「まずミニコントだよね」
大川原「今野さんがまずパンまいてて、パーケンが『何やってんだよ!』って言いながら食べるっていうコントみたいなのやってて、俺らも一緒にやったら『お前ら後輩だろ!』みたいなのやってた覚えがある」
高橋「それ楽屋だったからいいですよ、それから4、5年後にはお台場でカトケンが投げたアイスを食べさせられたんですから。(お客さん、大川原さん森枝さん笑い)
それこそガリガリ君でしたよ。ちょっとまいては食うみたいな。お台場の駅から日航ホテルまで延々俺やってたんだから」(お客さん笑い)
森枝「いや、愛されてるって事ですから」
大川原「いや、ほんとそうだよそれは」
高橋「ごまかされないよ!(お客さん笑い) 落ちたアイス食べてんだよ!」
森枝「でも俺たまに『高橋さん』って呼ぶと『おい、やめろよ』とか言うじゃん?」
大川原「『何で敬語だよ!』とか言ってくるじゃん」
高橋「いや、それはそう言わないとおかしい空気になるぐらい当たり前になったからでしょ!」(大川原さん、森枝さん笑い)
と。
・そろそろ時間という事で、ライブの締めに入る。
「アメデオが喋ってるのが不思議だわ」と言う高橋さんに、「別に、BOMB!とかでいっつも話してるよ」と全然普通の仲だという大川原さん。
大川原「だから上で金成さんもびっくりしてたよ、『えっ、仲悪くないの?』って」
森枝「野田がツイッターで『目覚まし時計のネタやるかな?』ってつぶやいてた」(お客さん笑い)
大川原「この前渡部さんに楽屋でやらされたんだから、アメデオのネタ」
森枝「で、全然練習とかしないでも、『じゃ目覚ましのネタやるか?』ってやったら意外に出来て」
大川原「意外に憶えてて。意外とちゃんと出来るから楽屋が変な空気になっちゃって。(お客さん笑い) 『出来るんだね』みたいな」
森枝「『面白いネタだね』みたいになったんだから」(お客さん笑い)
・最後に大川原さんから挨拶。
「まさかこんなにたくさん人が来て頂けるとは本当に思ってなくて、『チケット完売しましたよ』って言われた時、逆にテンパったぐらいで」と。
「また次回も出来たらいいなと思ってますんで、その時はまた遊びに来て下さい」と、もしかしたら2回目もあるかも?と話し、ライブ終了。