喋スピードワゴン6(9/25木)

9/25(木) 「喋スピードワゴン6」


【日時】2008年9月25日(木)
【会場】新宿ロフトプラスワン
【出演】スピードワゴン
【ゲスト】ワッキー(ペナルティ)
【会場/開演】Open19:00/Start20:00
【料金】前売¥2000/当日¥2300(共に飲食代別)
※前売券はローソンチケットにて8/31(日)より発売開始(Lコード:38716)

以下、ライブのレポートになります。
敬称略です。


  • 開演前

ホリプロコムの若手芸人シーランドが前説として登場。

・潤は生ビール、小沢はレモンサワーを注文。
 すると「やっぱり」というお客さんがいて、潤に「やっぱり?予想してた?小沢さんがレモンサワー頼むんじゃないかと思って?当たったね」と優しく言われる。

・「『単独ライブ来たぞ』っていう方?」とお客さんに聞く潤。お客さんの9割位が手を挙げる。
 潤「別に来てない人を怒ってるわけじゃなくて、アンケート的に聞いただけですから。
   うちのマネージャーの浅井さんの読みでは『トークライブとライブのお客さんは観に来る人が違うんじゃないか』って」
 小沢「全然みんな一緒じゃん?」(お客さん笑い)
 潤「『何それ?』って言ったら『トークは見たいけどネタは絶対見たくないっていうお客さんがいるんですよ』って言うのよ、あの男は。だから聞いたんだけど」
 小沢「じゃそれ聞いてみるわ、トークは見たいけどネタは絶対見たくない人?たとえ母親が美容整形しても見たくないっていう人?」(お客さん大笑い)
 と、潤の義理の母親の事をネタにする小沢。
 とりあえずは皆で乾杯。

・話題は義理の母親の美容整形話に。

 潤「俺さ、まだ(ワイドショーや新聞記事を)見てないんだよ」
 小沢「今日は色んな話をしようと思ってたんですよ、前回のトークライブでイタリア行った話をしたけど、その後も仕事でイタリア行ったんですよ。
 そしたら浅井さんがチケット無くして、スタッフは皆飛行機で移動したんだけど俺らは車で移動したっていう話してないよね?その話とかもあるなーと思ってて、でも何の話しようかなって悩んでたんですよ。
 そしたら一番最初にする話をしてくれるっていうのは、芸人の母親って強いねー、作ってくれるもん」

 この日の「スッキリ!!」で詳しくやっていたらしく、600万かけて顔のリフトアップや脚の脂肪を抜いて胸に入れて、50代の体を30代後半に戻したそう。
 小沢「30代後半に戻して何なの?30代後半に『うわ、素敵!抱きたいわ』なんて思うの俺ぐらいですよ」
 と笑わせる。

 小沢「あの人、何者?」
 潤「『何者?』と聞かれたらバケモノだよね」(お客さん大笑い)
 小沢「『女性自身』の記者の方いませんか!?いませんか!?」

 潤曰く、600万といっても新しく出来る美容整形外科の宣伝の為にやったので多分お金はかかってない、と。
 第2弾のヌード写真集も出すそう。お義母さんは全部勝手にやって事後報告しかしないらしい。

 小沢「潤に聞いてもしょうがないけど、あの人はどうなりたいの?星野鉄郎的に機械の体を手に入れる旅を今してるわけでしょ?どうしたいの?」
 潤「どうしたいんだろうね?」
 小沢「抱かれたいのなら抱いてやる!」(お客さん笑い)
 潤「じゃそれはそのまま伝えとくよ」
 小沢「あー怖い(笑)、マジでどうしよう!」
 潤「『うちの相方が"抱きたい"って言ってますよ』って」
 小沢「あ、言って。これ楽しくなりますよ」
 大笑いする潤。

・お義母さんは「メビウス」という映画に主演するそう。小沢が見たテレビでは「高橋克典さんが相手なら濡れ場をやりたい」と言ってたとか。
 「調子に乗ってらー」と笑う潤。


・小沢が潤の話をする。
 小沢「お義母さんは、言葉は悪いかもしれないけどナルシスト的な所があると思うんですよ。潤も、『血は繋がってないけど受け継がれてるな』とこないだ感じたんだけど」(お客さん笑い)
 潤「血繋がってないのに受け継いだの?ほんの3年位の付き合いですけど」
 と。

 今度tvkテレビ神奈川)で始まる新番組の収録で、潤のメイクが終わらないと自分のメイクが出来ないので待っていたが、30分位経っても終わらないので中に入ると、潤がメイクさん関係無く一人で鏡を見て前髪を遊ばせていて腹が立った、と小沢。

 潤は肩凝り対策としてピップの磁気ネックレスをしているそうで、この場で見せる。

・「潤はナルシストな所もあるけど、可愛いとこもあるなって思う事も一杯あったよ」と小沢。
 そのtvkの番組の休憩中に小沢がスタッフに「ノってますね」と言われて、「ま、秋だからね、脂が乗ってるよね」と適当に言ってたら、潤が急に「サンマかよ」とツッコんできたのであえて無視してたら、潤が独り言のように「秋の味覚だけどね」と説明していた、と。

・「ツッコミがおかしい事も一杯あるよ」と小沢。
 NHKの「熱中クラブ」という番組で長崎に行った時、小沢が「今日は長崎の○○高校のカステラ部です」とボケたら潤が「優しい!」と意味の分からないツッコミをしたそう。
 小沢「あれいまだに分かんないんだけど、何で『優しい』?」
 潤「カステラの食感が」
 と。潤もこのツッコミの事は憶えていたが「早く次に進もうと思って流しただけ」と弁解。
 理由が分かって「何かがっかりした」と小沢。


・潤が引越を考えた話。
 子供がそろそろ大きくなるんで、番組のロケで使った恵比寿のハウススタジオの広報の人のツテで部屋を紹介してもらったそう。
 最初に紹介されたのが恵比寿の自動車学校の奥の方にある一戸建てで、30畳ぐらいのリビング、茶室、ガラス張りの何をするか分からないような小部屋、40畳ぐらいの寝室、そしてエレベーターまである家賃が270万もする家だったらしく、
 潤「『バカじゃないの!?』と思って。俺たちを何だと思ってるんだよ」
 小沢「俺なんか家賃6万5千円のとこ住んでますよ、先日の給料11万8千円ですよ」
 と微妙な冗談を言い、会場が変な空気に。

 結局潤は「270万のとこなんか住めないですよ」と断り、その後30万位の部屋を見せてもらったが、最初に物凄くいい物件を見たんでいいと思えるわけがなく、引越はやめたそう。

・小沢が直前に言った給料の冗談について反省。
 小沢「俺が今『家賃11万8千円ですよ』って言った時ほんとに変な空気になったじゃん?
 これは某凄い先輩と飲みに行く機会があって、皆が知ってるお笑いのカリスマですよ。

 で、僕たまに後輩連れてくんですよ、その後輩にカリスマが、…名前出すのもアレだから出さないけど、『負けへんで、○○ちゃん負けへんで』って言うんだけど。

 その人が『お前先月給料いくらや?』『15万です』『うわ、俺先月12万やで』みたいな事言うと『ウソつけ!』ってなるのよ。
 で俺それを真似して今『11万』って言ったら『あー』って。やっぱ俺だと11万でも普通なんだなって。反省、頑張らなきゃね」

・小沢も引越をしたいそうで、この日お客さんに配った事前アンケートでどこか良い場所がないかを聞いたが、「ギリシャサントリーニ島」や「浅草」という答えであまり参考にならなかった様子。
 「浅草」という回答に対し、奥さんの実家が浅草にある潤曰く「浅草はちょっと安くていい、けど浅草の人は御神輿を担げないと一年中ヘコんでる。あとお節介」。

・潤が飲み歩いている事についての話。
 ホリプロコムの後輩の今仁(元ビーム)、永尾(元コンツ)、末高斗夢と飲むそう。

 そして潤がこの前あった事を話す。

 …
 永尾の叔父さんはゲイで、永尾は20歳でそれを知った。
 その叔父さんは「テツロウ叔父ちゃん」といい、新宿二丁目でゲイバーをやっていて、前に永尾が自分と親しい事をその叔父さんに言ったら「あたし潤くん超タイプ」と言われた。
 自分はそういう気はないが、面白そうだからとその店に斗夢と永尾と3人で行った。

 店に入る前に永尾に「『テツロウ叔父ちゃん』は店では『アケミ』でやってるんで、絶対『テツロウ叔父ちゃん』って言わないで下さいね」と釘を刺された。
 店に入ると見た目「つのだ☆ひろ」みたいなテツロウ叔父ちゃんが横に来て挨拶された。テツロウ叔父ちゃんはその店のマスター。
 飲んでいて奥さん(安達祐実)の話になり、「奥さんはどんな感じなの?私だったら凄い大切にする!」と抱きつかれて「うわわーっ!」と思ったが、永尾が「ダメでしょ、アケミさん!」と制してくれた。
 でも「このままじゃヤバい」と思い、その場の空気をごまかそうと斗夢に「呪文(『ア、ブラ片ブラ』といういつものネタ)を唱えろ」と言ってやらせたら、オカマが全員「ヤダ、綺麗な乳首!可愛い!」と逆に食い付かれて全然空気は変わらなかった。

 その後も飲んでたら永尾がトイレに行き、なかなか帰ってこない。
 そしたらアケミさんと自分が二人で喋る状況になってしまい、アケミさんが「今日一緒に帰ろう」と言いながら服の上から乳首をコリコリしてきて、「どうなってんの?衣服の中に手入れていい?」と言われたので、
 ちょっと受け入れてみようと思い「いいよ」と答えた。
 するとアケミさんが「潤ちゃん肌ツルツルじゃない!もうたまんない、見たい!」と叫んで乳首をバクッとくわえられた。
 「うわ、来たっ!」と思ったらそこに永尾が帰ってきて、絶対言っちゃいけない「テツロウ叔父ちゃん!」という言葉で怒った瞬間、テツロウ叔父ちゃんも「オイ!」と男に戻った。

 …という話。

 ちなみに潤がテツロウ叔父ちゃんに「うちの相方はどうなんですか?」と聞いたら「悪くないわね」と答えたとか。

 小沢「一回写真撮られてよ、そしたら井戸田安達祐実夫妻ってもうカオスだよね。(お客さん大笑い)
 育児放棄をした上で母親は600万かけて若返り、旦那は旦那でゲイに乳首コリコリされて。
 カオスです、世紀末です、始まったばかりだけど」


・「愚痴言っていい?凄い悲しい事が一杯あるんだけど」と小沢。
 小沢はウエンツ瑛士と仲が良くて、一緒に遊んでいる所にザブングルの松尾を連れていったりしていたら、今ウエンツは松尾の方が仲良くなって、二人で野球を観に行ったりしてるとか。
 潤「それはあんたがメシ食いに行っても本読んだりしてるからじゃない?」
 小沢「まあそうなんだけど、どんどん後輩が俺の知らない所で仲良くなってて、何か寂しい」
 潤「そういう時はさ、テツロウ叔父ちゃんに会いに行こう?」(お客さん大笑い)
 小沢「やっぱり男の気持ちはゲイにしか分からないからね」

・小沢「俺も飲み歩いてるんですけど、ガールズバー(キャバクラを軽くしたようなもの)っていうのにハマってまして」
 と。
 この前小沢がお世話になっている人と飲みに行く事になり、その人の知ってる六本木のクラブ(※踊らない方)に行き、二人だと寂しいんで後輩のズドン、流れ星、磁石、東京ダイナマイト、鬼ヶ島(和田だけ呼んだのに他の二人も来た)を呼んで、最後支払いの時に48万もしてびっくりしたそう。
 「ちょっと酔ったからウコン買ってきます」とウソをついてコンビニへ行き、お金をおろして払ったとか。

 小沢「それで店から出た瞬間FLASHに撮られて、『小沢、男だらけの寂しい飲み会』って。48万払って『寂しい飲み会』。地獄」
 潤「48万は凄いなー」
 小沢「ビビったビビった、もう六本木怖い」

・潤もジム仲間と一緒に焼肉屋に行き、ワインを飲んだりしていたら22万も請求された事があって、
 22万というのが何かの間違いと思いつつ、手持ちが無かったので一緒にいた奥さんのカードで支払い、次の日支払額を見たらやっぱり22万となっていて、
 奥さんに「どうすんのこれ?」と言われて「いや、どうすんのも何も、俺が出すからいいけど」と答えたが、「気を付けてね」と怒られたとか。

 小沢「『20万でそんなに怒るならさ、あんたのお母さん600万何使ってんの?』って話になりますよ」(お客さん笑い)
 潤「お義母さんはお義母さんでやってるからさ、いいでしょ」
 とフォロー。


・潤が三国志の話をする。

 …
 「レッドクリフ」という赤壁の戦いを描いた映画の取材があるため、「先行で見て下さい」と言われて見た。
 「新潟駅の近くに『三国志居酒屋』というのがあり、入るとまずドラが鳴っていきなり店主が三国志問題を出してきて、それが解けないと店に入れない」というのをエレキコミックやっつんから聞いて、行ってみたいと思った。
 そしてやっつんに電話して「三国志居酒屋に行こう」と誘おうとしたら、やっつんNHK-BSの熱中夜話の「三国志ナイト」に出るというので見学しに行った。
 収録が3本あって、2本目の「曹操ナイト」に行った。
 (イマイチ反応の鈍いお客さんに、小沢が三国志の登場人物をマンガのキャラクターで例える。
  「曹操は『キン肉マン』で言うとアシュラマン関羽ロビンマスク張飛はウルフマンもしくはリキシマン、劉備バッファローマン。『スラムダンク』で言うと関羽は仙道だと思う」)

 で、魏の国の7人の将軍の事を語る回で、自分は三国志の三国の中で魏の事が一番分からず、「まあ勉強になるしいいか」と思って見学に行ったら、スタッフの人達に「せっかくだから出て下さいよ」と言われて、「いや、いいです」と断ったが、結局出る事になった。
 そしてやっぱり全然分からず、武将の名前をマジックで綺麗に書く事しか出来ずにその収録は終わった。

 次の3本目の収録は「マイフェイバリットキャラクター」というテーマだったので、空き時間にやっつんの楽屋で自分の好きなろしゅくについて勉強して手にカンペまで書いて、いざ3本目の収録に行ったら自分の席が無く、
 カメラの横にパイプイスが置かれていて「ここで見学して下さい」と言われた。

 …という話。

 小沢「明日、明後日と僕劇団ひとりさんと仕事で韓国行くんですよ。その2日間、そっちは三国志居酒屋行ってきなよ。だって都内にいたら『何でお義母さん整形したんですか?』って聞かれるから」
 潤「向こう、浅草の方には凄い週刊誌が来てさ、祐実も仕事の帰りにバーッてやられてんだけど、俺の所には全然来ないんだよね。何で来ないのかな?」
 小沢「だって行った所であんま喋んないし、『オス!』って言われるだけだもん」(お客さん笑い)

と話し前半終了、休憩へ。



・後半開始。芋焼酎のロックを頼む潤。

 小沢「今、上で俺分かった事があって、『潤の義理のお母さんって一体何なんだろう?』ってずっと考えてて分かったの、ドラえもんだと。
 『潤くんまたトークに困ったの?ハイ、『美容整形』!』
 『また困ってるの?しょうがないな、井戸田くんは。『育児放棄』!』(お客さん、潤大笑い)
 毎回トークのタネを出してくれる素敵なドラえもんが浅草にいるなって気付きました」
 潤「うらやましいでしょ?芸人のお母さんとしては持ってこいですから」

・ここで本日のゲストを呼び込む。
 「俺らの昔からの友達ですね」と小沢が言い、ペナルティのワッキー登場。
 お客さんから歓声も上がり、意外な歓迎ムードに、
 小沢「マジ人気あるね、正直ビックリです。自分でもビックリでしょ?」
 ワッキー「最近どこ行ってもブーイングばっかりなのに、暖かいんじゃないですか」

 ワッキーもお酒を注文し、皆で乾杯。

 ワッキースピードワゴンより1年先輩だが、名古屋時代(小沢はバツイチ、メトロイド、潤はマグニチュードの頃)からの付き合いで10年以上ずっと友達だったのでお互いタメ口で話す。

 ワッキーマグニチュード時代の潤の相方のヒロキとめちゃくちゃ仲が良かったそう。
 ヒロキが上京してきた時にワッキーが東京駅に迎えに行くと、ヒロキがペラペラのボストンバッグを持ちウォークマンを聴いていたので「何聴いてんだ?」とヘッドフォンを取ったら、長渕剛の「とんぼ」のちょうど「死にたいくらいに憧れた、花の都大東京♪」の所だったとか。

 ヒロキは潤とワッキーの3つ下で、ワッキーはヒロキが可愛くてよく世話していたそう。
 しかし上京したヒロキにはあまりいい事が無かったらしく、「ヒロキは麻雀にハマって追い込まれたり」と潤。

 ワッキーが知ってるヒロキの不幸なエピソードは、
 初台の駅辺りでまあまあ可愛い子に逆ナンされて付き合うようになったら、その女の子がちょっと精神的におかしい子でネガティブな事ばかり言うので、ヒロキが「別れよう」と言ったらその次の日からずっと初台の駅の前で女の子が待っていて、
 「待ち伏せするのはやめてくれ」と言ったらヒロキの家の前で待つようになり、「本当にやめてくれ」と言ったら「お父さんが怒ってるからちょっと来て」と強引に家に連れていかれ、父親に「お前か、娘をたぶらかしたのは!」と殴られて、それから女の子は来なくなった、という。
 (潤はこの話を知らなかった)

 小沢「東京来てヒロキちょっと病んでたもんね、しょっちゅう岐阜県帰ってたもん」


・「怖い女」繋がりで、潤が「皿の女」というエピソードを話すことに。

 潤「『皿の女』もしくは『クッションの女』なんだけど。その子がセーターとかクッションとか作ったりするのが好きな子だったの。それでクッションとか色々もらってたの。
 で一番大きいお気に入りのクッションがあって、その子と別れるってなった時に、『私が作った物あったっておかしいでしょ?だから持ってくね』って言われたんだけど、その大きいクッションは本当に使い心地が良くて、彼女の思い出を抜きにしても『これは俺が使いたいから置いていってくれ、俺はこのクッションがないと眠れないんだ』って言って、そのクッションは置いて帰ったの。
 そしたらその女の子が毎晩ウチに張ってたの、俺が他の女の子と浮気してるんじゃないかって」
 小沢「でももう別れてるのに?」
 潤「で、それを別れてから1ヶ月くらいずっと続けてたの。で、その間にコンパで知り合った女の子を家に呼んだの。
 で、その当時俺はマグニチュードってコンビを組んでて、俺は1階、ヒロキは3階に住んでたの。
 それで「ピンポーン」って鳴って、誰かなと思って覗いたら肩のラインしか見えなかったんだけど「ヒロキかな?」と思って、でも怖いから一応チェーンをかけて開けたらその女だったの。
 そしたらその女が『クッション返しなさいよー!!』」
 ワッキー「わーっ、こわっ!」
 潤「『えっ、クッション!?あ、あのクッションか!』と思って部屋見たら新しく来た女の子がもうクッション座ってんの」
 ワッキー「居心地いいからね」
 小沢「しょうがない、居心地いいから」
 潤「『これはマズい』と思ってバンッて閉めて、その女の子を裏口から逃がしたの。で逃がしてからどうしようかと思って。
 そしたらその女がカギを開けたんだよ。別れる時にカギを返してもらってたんだけど、それはそいつが作った適当なカギで、すり替えてたんだよ。
 それでチェーンも外されて、『クッション返しなさいよ、女がいるのは分かってるんだから!』と部屋にズカズカ上がってきて。
 『とにかくクッションを返してくれれば私はそれでいいから』って言うから『分かった、クッションもういらないから返すよ!』って返したの。
 そしたら、皿をね。」
 (「出た、やっと」と言うワッキーと小沢)

 潤「キッチンの方に行って、『私が今まで使ってた台所用品も全部返して』って棚を開けて皿を持ったんだけど、その『皿の置き方が違う』っていうのでまた怒り出したの。別に付き合った女の子の使い勝手のいいように置き方が変わってるわけ。
 それで『ちょっと!この皿の並べ方、他の女入ってきたでしょ!いい加減にしてよ!』って言ってその皿をバンバン投げ出したの。『この野郎!この野郎!』って。
 それで俺「割れちゃダメだ!」と思って、その時に俺の特殊能力に気付いたの、皿を全部俺こうやってキャッチしたの、トントントンって」(お客さん拍手)
 小沢「そしたら逃げて帰ったはずの女が『なかなかやるわね』って?」(お客さん笑い)
 潤「まあまあ、それで追い返したんだけど」
 と。


・もう一つ、別の彼女のエピソードを話す潤。
 彼女が名古屋に住んでいて、潤は上京してきたばかりでお金も無い時、その彼女が潤の部屋のカレンダーの裏やコタツの裏に2万円を隠していて、最終的に潤の方から「今月のお宝どこだ?」と電話して聞いたら「私はそんなつもりじゃない」と言われて電話を切られた…という、割と有名な話だがワッキーは知らず。
 (このトーク中にワッキーが「感情移入」を「感情輸入」だと勘違いしていた事が発覚)

 この話を聞いて「最低だなお前」とワッキー
 なぜか爆笑している潤、「だってカレンダーの裏とコタツの下に2万円あったらさ、この部屋のどこかにまた金があるんじゃねーかと思うじゃん」。
 ワッキー「まあ分からんでもないよ、あの頃は俺も借金とか凄かったから」

 借金で思い出したのか、ちゅうえい(流れ星)の話をしようとする小沢、するとワッキーが「俺、今若手の中であいつが一番面白いと思ってんの、いつも裸足だし、訳分かんない衣装(※ネコの絵がプリントされたトレーナー)着てさ、ボケも全然訳分かんないじゃんあいつ?『俺と同じ匂いがするな』と思って」
 と食い付く。

 ちゅうえいも借金があるので、債務処理をやろうかと小沢に話してきたそう。
 潤も過去に債務処理をした事があるが、ワッキーは債務処理をせずに借金を返したとの事。

 潤「だってワッキーっていったら中小企業ぐらい借りてたでしょ?」
 ワッキー「そうそう」

 小沢「(ちょっとマイナーなサラ金の)○○○○とかね」

 ワッキー「△△△△とかからも借りてたね」

 小沢「俺たちほんと金無かったもん。もうね、第一段階は金を借りるんだけど、第二段階になると『あ、ちょっと××××(サラ金)で金おろしてくるわ』になるんだよね」

 ワッキー「そう、飛んじゃってんの」
 小沢「あの頃俺たち皆そうだったね」
 ワッキー「だってさ、何にもしてないのに金が一杯出てくるんだもん」
 潤「魔法の箱だよね、『今月また上限上げましたから』みたいな神の声も聞こえたり」
 ワッキー「ベタだけど返せなくて、返せないからもう一社増やしてそれで返すみたいな」
 潤「自転車操業ね」
 ワッキー自転車操業?」
 と言葉の意味が分からず、スピードワゴンの二人に説明されるワッキー

 ワッキー「返せなくてさ、何やっても追っつかないわけよ。だって毎月の給料が5万ぐらいで、家賃が5万5千、ほんで毎月利息だけで9万払わなきゃいけない」
 小沢「そうなの、あの頃どうかしてたよね」
 ワッキー「大赤字、だから給料日に5万握りしめてパチンコとかギャンブルしに行って。で増えたら返せるけど、大概負けるわけよ。で負けてここ(新宿)らへんずっとウロチョロして、下向いて」
 小沢「俺ら月2、3千円しかもらってない時に8万のとこ住んでたから、生活のしようがない。皆そうだったよね」

 でもワッキーは仕事が増え、またスポーツ番組で賞金をもらえたので完済したとの事。
 ワッキー「でもあの頃は返せないから、色々考えたの。で最終的に辿り着いたのが、ホストクラブには行けないけど、ホストみたいになろうって」
 小沢「女の子からお金を借りるって事?」
 ワッキー「そう、だから成城とか田園調布とかで、ホストみたいな格好して歩いたの。(潤爆笑)
 で、マダム的な人に声かけられるんじゃないかと。ガタイがいいから体に惚れてくれるんじゃないかと思って、こんなカットソーみたいなの着て、おばさんがいるスーパー行ったりとか」
 潤「バカじゃないの?」
 ワッキー「誰も声かけなかった」
 潤「そりゃそうだよ!」
 小沢「持ち家とかだったら庭に芝が生えてるんじゃない?」
 とワッキーに振り、「ブイーン!」と芝刈り機ギャグをやるワッキー
 ワッキー「久々振られたわ、ある意味地獄だわ」

 「でも女の子に助けられた部分ってあるよね」とワッキー
 潤「いやあるある、そりゃあるよ」
 小沢「長渕の『女よ、ごめん』なんて聞くと泣けてくるよな」
 潤「どう助けられたの?」
 ワッキー「いや、ほんと単純に、お金貰ったりとかしたけど、あの頃会う女の子って変わった子が多かった」
 と。
 ワッキーが昔付き合った「何でも作る女」についてのエピソードを話す。

 …

 ナンパして知り合ったNちゃんは何でも作るのが好きで、お店へ行ってカバンとかを眺めては自分でどうやって作ろうか考える子で、でもヴィトンの店に行った時にもバッグをまじまじと見てたので「Nちゃん、それは犯罪になっちゃうから」と言ってやめさせた。

 ちょっと変わってるし別れようかと思ったが、その子は女の子にしては珍しくガンダムが好きで、話も合うしそのまま付き合っていた。
 そしてある日Nちゃんのバッグから「やらなきゃいけないことノート」というのが飛び出ていたので中を見たら、「今年作らなきゃいけない物:ヴィトンのバッグ 来年作らなきゃいけない物:ザク」と書いてあって、怖くなって閉じた。

 …という話。

 小沢「N専用ザク?」(お客さん笑い)

 麻雀の話に。
 ワッキーも麻雀をやるが、「アンジャッシュ児嶋と小沢は芸能界のトップ2の強さ」と評価する。
 小沢は何局も前の、自分の手牌の時に誰が何を捨てて誰が牌を目で追ったとかを完全に憶えているそう。
 逆にワッキーは勢いだけでやっているとか。
 山崎邦正の「よっしゃこーい」というギャグは麻雀をやっている時に生まれた、という話からまた違う話題へ。


 最近ワッキーが潤に「俺今日も収録でスベったけど大丈夫かな?」と悩み相談の電話をしてきて、潤も「俺も同じだからよくわかる」と話したそう。
 潤は最近「ギャグが欲しい」という話を小沢にしているらしく、このトークライブの場でワッキーからギャグをもらうという事に。

 潤「『ノーノー!』なんて全く流行ってないからさ」
 ワッキー「俺大好きだけどね」
 小沢「そう言って下さる方も芸人さんにはいるんですけど、視聴者さんに一切受け入れられないんです」
 ワッキー「普通の芸人さんだったら、一回『ノーノー!』って試してみてスタジオがシーンってなったらそれでもうやめるじゃん?潤はスベってもめっちゃ頑張るじゃん?そういうとこ大好きなんだよね」
 潤「『負けちゃダメだ』と思って」
 小沢「俺、昔潤に説教された事あんの、『小沢さん、スベる事より前に出ない事の方がカッコ悪いよ』って。でも見る度にスベってるから怖くてさ」(潤笑い)
 ワッキー「いいんだよそれで、生じゃなくて収録なんだから。今は『編集』という魔法があるんだから」

ワッキーがギャグ手帳を取り出し、いらないギャグを試しにやってみる。
 まず芝刈り機のやり方を潤にレクチャーした後、野球拳ギャグ「最初はグー!ピッチャーピッ!キャッチャーキャッ!(胸を押さえるようなポーズ)」「(中島みゆきの『希望の星』の替え歌で)風の中のすーばるー俺はこれでスーベるー」というギャグをやるが、
 ワッキーの顔と動きを前提にしたギャグなので却下される。

・「ワッキーはギャグをいつ作ってるの?」と尋ねる小沢。
 ワッキー曰く、芝刈り機は家の周りを散歩していた時に芝を刈っているおじいさんがいて、刈った芝がおじいさんの顔にはね返って芝をはらっている姿から思い付いた、と。
 そして「オバケの救急車」は、ライブの幕間VTRでのドッキリ企画でカリカ林にクリスマスプレゼントとしてあげた一発ギャグ(この時点では『オバケの救急車』というフレーズしか出来てなかった)がきっかけで、
 その後リンカーンの収録のセットチェンジの所で時間繋ぎのために一発ギャグをやる事になり、ノープランで行ったがそこで「オバケの救急車」を思い出して、やって、そこでは全くウケなかったが、
 それを見ていたヒデが「あのギャグは俺が乗っかってどんどん増えていくパターンでイケるんじゃないか」と提案し、その後何かの番組で次課長河本も乗ってくれて、アメトークとかでもやるようになった。

・小沢「でもこないだ宮迫さん(雨上がり決死隊)とザブングル松尾と飲んでる時にワッキーの話題になったの。
 宮迫さんがワッキーに相談されたっていう話で、ワッキーが奥さんに『これからは喋りじゃなくてスポーツで食っていきなさいよ』って言われたんでしょ?だから『ワッキーはこれから錦野旦さんみたいになったらいいんだよ』って話をしてて。
 そしたら松尾が『でも錦野旦さんは"スター"が乗っかってるじゃないですか?』って言ったの。
 そしたら宮迫さんが『"ワッキー"が乗っかってるやないか』って」
 ワッキー「うわ、めっちゃいい話だなー」
 と感激する。

 しかし、
 潤「『乗っかってる』?」
 小沢「俺も分かんないから『あー、そうですね』って言ったけど」
 ワッキー「皆分かんない?『"ワッキー"が乗っかってる』って。…あれ、でもよく考えたらそれよく分からない」
 と、結局誰も意味がよく分からず。

 ワッキー「でもほら、一人のキャラクターとして認めてくれてるのかなっていう事だよね?」
 小沢「そうそう、だからいいなと思った」

・潤「ワッキーが電話してきて、『こないだの番組見たか?』とか、収録が一緒だった時に『あれどう思う?』って聞かれて、『"どう思う?"ってどういう事?』って聞いたら、『いや、俺このままのスベリキャラじゃ俺ダメだと思う。俺はトークで行きたい』って言われて、
 『でもあれはもう芸人としてスベってるから、スベり笑いで行けるからいいんじゃないの?』って言ったら、『いや、あのまま続けると俺はダメになる』みたいな事を言って」
 ワッキー「そりゃそうだよ、俺だってまだ今田さんとか紳助さんみたいになりたいと思ってるからね」
 潤「それでワッキーが最終的に言ったのは、『でも俺とお前の決定的な差教えてやるよ、俺はボケだけどお前はツッコミ、俺はボケだからヒデさんが何とかするけど、お前ツッコミだからお前がおかしくなったらスピードワゴン全然ダメだぞ、お前の方が重症だな』みたいな事言って電話切んの!最悪だよ!
 悩みの相談を受けてんのに最終的に俺を貶めてんの、何なんだよ!」(お客さん笑い)
 小沢「下を見つけたいんでしょ?(笑)自分より下を見つけないと満足できないんだよ」
 ワッキー「思い出した、俺それ言った後スゲースッキリしたんだもん」(お客さん笑い)スキップして家帰ったもん」

 ワッキーは「アメトーーク!」でスベりキャラがすっかり定着してしまい、「アメトーーク!」は業界関係者のほとんどが見ている事もあり、そこでのキャラが教科書みたいになり、どの現場へ行っても「スベって下さい、最終的に『イチニ、イチニ』をやって下さい」といった要求をされてしまうそう。
 スベリキャラが定着したために、「この前田舎に行った時に子供にまで『ワッキースベって』と言われてキツかった」と嘆くワッキー


 ここで小沢がトイレへ。

 潤がワッキーに「三国志居酒屋知ってる?」と説明し出す。ワッキーは潤以上に三国志に詳しくて好きなので、「めちゃくちゃ面白そう」と食い付く。
 (小沢がトイレから帰ってくる)
 潤が「26日、27日空いてる?」とワッキーを誘うが、その日はこのライブの翌日、翌々日である事にこの場で気付き、ワッキーに「お前どんだけ天然なんだよ」とツッコまれる潤。

 潤の天然さを語る小沢、
 小沢「スケジュール帳に、小沢のスケジュールは(小)って書いてあるんだけど、そしたら潤が(マネージャーの)浅井さんに『オイ、仕事に小さいも大きいもねーだろ!』って言うの。
 そしたら『違うんです、それ小沢さんのスケジュールなんですよ』って言われて、『…俺に渡すやつに小沢さんの書くなよ』って。『いいんですか?そしたら真っ白ですよ』って。…いや、真っ白はウソだけど」

 ワッキーは付き合った女の子全員に横山光輝の「三国志」を読ませてきたそう。
 元々ロンブーの淳が三国志を大好きでワッキーに勧めてきてそれでハマったとの事。
 関羽というカッコいい武将がいて、でも途中で死んでしまうため、付き合っている女の子ほぼ全員が「関羽が死んだの」と泣きながら電話をかけてくる、
 そして彼女が全60巻を読み終わったらご褒美として横浜中華街の関羽が奉られている所へ行って一緒に拝む、という。

・小沢も結構三国志は詳しいが、「三国志も好きだけど水滸伝の方が好き」。

・「彼女ができたら何を勧めるか?」という話に。
 小沢はブルーハーツ、潤は三国志ワッキー三国志と「北の国から」。「俺芸能界一詳しいかもしれない」と自信満々なワッキー
 「北の国から」でイカダくだりをした時のイカダの名前が「返せ北方領土号」だとか、一緒に乗ったおじさんの名前は何々だ、と語る。

 「一番好きな映画・ドラマ」については、小沢は「うちの子にかぎって」、ワッキーは「カッコーの巣の上で
 (精神病院で治療を受けている男がいて、夜になるとテレビが禁止されていて見られず、でも何も映っていないテレビを病院の他の患者達と一緒に見て、ワールドシリーズのシーンを想像して皆で盛り上がるシーンが好き、だそう)。

 小沢は、邦画ではダントツで「蒲田行進曲」が好き、風間杜夫(銀ちゃん)が「ヤス上がってこい!」と志半ばで倒れていく幕末の志士団のシーンが好き。

 ワッキーは「ロッキー2」。
 (でも小沢は「スタローンやシュワルツェネッガーみたいなアクションスターは苦手」。)
 奥さんから「もう普通に働いて」と言われて精肉工場で働いていたロッキーだったが、奥さんが出産し、その後体調を崩した奥さんをロッキーが三日三晩看病していると、奥さんが目を覚まして「ロッキー、勝って」とボクシングを勧める、そのシーンが好き。

 ここで潤もトイレへ。


・小沢は漫画をたくさん読んでいるので、「オザのここ最近一番面白い漫画って何?」と聞くワッキー
 「えー、難しいよー」と笑顔でめちゃくちゃ楽しそうな顔をする小沢。

 小沢「一番は難しいんだよね、だから『誰先生なら何?』って聞いて」

 ワッキー「じゃ○○○?」

 小沢「…俺ね、こんなとこで言う事ではないけど、○○○先生は×××さんの感じがして、何て言うか、『よく出来てるでしょ?』って。いや、×××さん大好きよ(笑)、大好きですけどそんな感じするね。

 ○○○先生も本当に面白いけど、よく出来過ぎてる気がする、俺どっかよく出来てない所が好きなんだよね」

 小沢「よく出来てるんだけど、一番いい漫画は藤子不二雄FのSF短編集。絶対一番いいと思う、色んなパターンがあるから。」
 と。

・「漫画やアニメで一番好きなシーンは?」と聞くワッキー
 潤は「カリオストロの城」で、ルパンが囚われているクラリスに「これが僕の今の精一杯です」と言うセリフが好きで、潤の結婚式の記者会見の時に、指輪を買うためのお金もあまりなかった当時に二人で30万ぐらいする婚約指輪をティファニーで買い、
 記者会見で指輪の質問が出た時に「これが僕の今の精一杯です」と言って使ったそう。

 小沢はF先生の「ある日」という漫画。
 映画好きの人が何人か集まって、自分で撮った映画を皆に見せていくが、最後の若者が撮った映画は突然終わってしまう映画で、「今の時代は核爆弾とかあるし、いつ終わるか分からないんですよ」と仲間に説明している所でその漫画も突然終わってしまう、と。

 ワッキーは昔生田駅前の寿司屋でバイトをしていて、そこの常連にF先生がいてしょっちゅう来ていたが、あまりによく来ていて(切り出すタイミングがなく?)、サインをお願いできなかったそう。

・そろそろ時間なのでエンディングへ。

 告知。ワッキーは「ルミネで舞台に上がってます」。
 潤は映画「ヒトリマケ」「くれないの盃」。テレビでは「鍵穴」「歌うま」。

 「『歌うま』の歌決め行ったけど俺呼ばれなかった、歌下手だから歌わないから」と小沢。
 ワッキーもその番組に出て、ワッキー高橋真梨子の「for you…」を、潤は斉藤和義の「歩いて帰ろう」を歌うつもりだそう。

 「ぜひ次回までに三国志を読んで下さい」と潤が締めてライブ終了。